梅田のバーに1人で行った話
ブログを開いたもののなんにも話すことがないので、数ヶ月前の話をします。
ある日、友人と遊ぶ約束を当日にドタキャンされて落ち込んでいた私は、とくにすることもないので軽い気持ちで友人に勧められていた梅田のとあるバーに行ってみました。
なにやらイケイケな若者が出会いを求めて訪れるバーだそうで、どう考えても私が楽しめるような場所ではなさそうですが、普通のバーならそれなりに行きますし、ノリが合わなければマスターと話しとけばそれなりに楽しく過ごせるだろうと思い入店しました。下心はもちろんあります。
しかし、どうも雰囲気が変です。
まずマスターがいません。若い従業員がそこかしこにいる感じです。
それに、1人客がいません。全員もれなく連れがいました。
そして、ウェイです。1にも2にもウェイです。ひたすらウェイウェイしてます。
あ、負けました。
一応の逃げ道を作っておいたはずが、その逃げ道すら閉ざされたことに気づいた私は、恥ずかしさと後悔で一刻も早くロケットになって宇宙まで飛んでいきたい気分になりました。
しかし、さすがに2000円も出しといてこのままでは余りに哀しいと思った私は、勇気を出して数人の男性グループに「一緒に乾杯してもいいですか?」と声をかけました。この時の私はそれなりに頑張ったと思います。(せっかくなら女性グループに声をかければよかったのにって?それができるんならこんなとこに1人でいねーよ)
そこからしばらくは適当にその人達とだべって、楽しく過ごしました。皆さん社会人でしたが、面白い話を色々聞いて、やっぱり話し相手がいるといないとでは雲泥の差だと改めて感じました。当たり前のことですが。
問題はここからです。普通のビール数杯にイェーガーマイスターというドギツいお酒をストレートで呑んだ私は、当然のように頭パンパカパーンになりながらノリでその人たちと二軒目に行くことになったのですが、その店がちょっと妖しい店だった気がするのです。(気がするというのは、すでにこの時私の海馬は爆発四散しており、店の名前すら覚えていないため)
風俗とかそういうのでは全然ないのですが、相席屋をもっとオシャレにしたみたいな、そんな感じだったと思います。
なので女性と話したということだけは覚えているのですが、それだけ。おそらく会話にすらなっていなかったでしょう。シラフの状態だったら普通に楽しめたかと思うと、残念で仕方ありません。
その後はもうまともに歩けもしない状態でその人たちと別れ、梅田の駅前でしばらくぶっ倒れてる間に、
スられました。
誰かが私のカバンに何かしているのはなんとなく分かったのですが、それがなんなのかを理解する頭はもう私にはありませんでした。
その後、身も心もボロボロになった私はなんとか電車に乗るも、普通に気持ち悪くなり途中の駅で思わず下車。ベンチでウーウー唸りながらうずくまっており、
そして終電は目の前を去っていきました。
自分がここまでアホな人間だとは思っていませんでしたが、そのことに気づけたのと、これまで全く縁のなかった世界を少し知れたので、いい経験といえばいい経験だったと思います。
とりあえず、酒で調子に乗るのだけはやめようと心に誓いました。
おしまい